妻からの離婚等の請求に対して、財産分与や慰謝料、婚費費用を支払わずに早期に離婚が成立した事例
事案の概要
夫(依頼者)が、別居した妻から、暴力や不貞等を理由に離婚・親権・養育費・慰謝料・財産分与を求める離婚調停や婚姻費用(結婚している間の生活費)の支払いを求める調停を申し立てられた事案。
結果
夫と妻は、離婚することにし、子どもの親権者を母親として、夫が養育費として子どもが高校卒業するまで月額5万円を支払うが、財産分与や慰謝料を支払わないという内容の調停が第1回目の期日で成立しました。
また、妻から婚姻費用(結婚している間の生活費)の請求もされていましたが、すぐに取り下げられました。
解決のポイント・解決までの流れ
結婚している間の生活費の金額から、離婚の原因、養育費の金額、慰謝料の支払義務の有無、財産分与の範囲まで様々な争点が予想されました。
そこで、調停前に弁護士が関与したことで、弁護士の方で予め、調停期日前までに離婚の原因についての反論、慰謝料や財産分与の支払義務がないこと、支払可能な養育費の金額やその根拠等をまとめました。
そして、第1回目の調停期日から調停委員に対して、こちらの主張を具体的に説明したことで、こちらの主張を理解してもらえたので、早い段階で争点が整理され、早期解決につながったと思います。
解決までの期間
相談・受任から調停成立まで2週間。
当事者の感想・様子
依頼者は、離婚問題で不眠気味だったとのことで、早期解決できた点やその内容にご満足いただけたようです。
担当弁護士からのメッセージ 担当弁護士:大野智恵美
離婚問題が長引くことで精神的な負担はもちろん、収入が多い当事者にとっては、収入が少ない配偶者から生活費の支払いを求められ、ある程度の金額を支払う義務が生じることが多いので、経済的にも負担が大きくなっていきます。
早期に弁護士が関与することで、早期に解決できるケースもありますので、まずは一度、ご相談ください。